断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ハリアリ

マレーシアとロシアで採集した標本をそれぞれ必要な人へ仕分けする作業を進めている。

今日はハリアリ亜科の標本をアリゾナ大学のSchmidt氏へ送った。標本を仕分けしたり、ラベルを印刷したり、それを切って標本瓶の中に入れたり、結構時間のかかる作業である。しかし、Schmidt氏は北米産の貴重なケアリ類を送ってくれた人で、そのお礼をしなければならなかった。

Schmidt氏はあらゆる生物の系統関係のデータベースであるTree of Life Projectの管理人の一人であり、専門のハリアリの研究と同時進行でその構築を進めている。有名な系統学者であり、Tree of LifeとMacCladeの作者の一人であるD. Maddisonは、彼の師匠だそうだ。

Chris A. Schmidt:

http://www.ponerine.org/


写真はマレーシアで宿泊したコテージでウィンクラー装置を壁に吊るしているところ。土壌からアリなどの土壌性昆虫を抽出する。今回採集した10数種のハリアリはこれで得られた。