プライスレス！

A型肝炎の予防接種7500円、破傷風の予防接種3400円、日本脳炎の予防接種5300円、マラリアの予防内服6400円、プライスレス。

今日はインドネシア調査申請に必要な英文健康診断書をもらいに、国立国際医療センターへ行ってきた。そこでついでにインドネシア調査にあたっての予防接種や予防内服のことを色々と伺うことができた。あまりにも衛生的な場所に暮らしているからか、日本人は旅行先の流行病についての警戒心が極めて薄いようだ。A型肝炎、破傷風、日本脳炎、マラリアなどは、罹る可能性がそれほど低くなく、場合によっては危険な病気である。これらの予防接種を全部受けると相当な額に及ぶが、罹ったことを考えるとこれほど安いものはない。今年からきちんと受けていこうと思う。

ちなみに英文診断書には約1万円もかかった。これは高すぎる。

病院から戻り、木野村先生にお借りしたモリシタケアリLasius morisitaiをじっくりと検鏡する。先日のRadchenko氏が出版したクサアリの検討に関して、彼自身の私信では、「morisitaiのタイプを見ることができなかったので、capitatusとmorisitaiの区別には自信がない」とのことだった。これはこちらの研究にとっても大変重要な問題だったので、こちらでそれを解決しようと思い立った。結果は思ったとおりのものだった。早速論文を書き始め、夕方までになんとか仕上げた。アリはライバルが多いので、早く論文を出したい。科博の研究報告の編集担当の松浦さんに相談し、こんどの号に出版させていただくことになった。科博にいてよかった。