断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

タクサの初校と二校がすべて揃った。全部見るのはつらいが、これを見たら、最後にもう一回チェックがあり、あとは出版を待つのみ。

夕方から東海大出版の稲さんと諸星さんと飲む。諸星さんは初めてお目にかかったが、実は古くからの母親の知り合いで、私も中学生時代から交流があった。中学生のころに「卒業研究」というのがあって、そこでブラインシュリンプArtemia salinaの孵化実験と成長観察を行ったのだが、諸星さんが参考書として同出版会の「日本の海洋生物 -侵略と攪乱の生物学-」を譲ってくださったのが知り合ったきっかけである(思えば、この本を通じて、研究というものがどんなものかを漠然と知った気がする)。以来、新刊の見本が古くなるたびに送ってくださり、随分とたくさんの生物学の本や図鑑類を頂いた。「生物少年」の高校時代だったので、それらの本は少なからず自分の身となり骨となったと思う。稲さんとは数ヶ月前に本の出版の関係で知り合った。縁というのは不思議なものだ。

今日は出版界のいろいろな事情を聞くことが出来て面白かったし、様々な研究者と通じているお二人なので、激励やいろいろなアドバイスをいただくことができ、とても充実した時間だった。お二人の意見は、本は若いうちに、できれば30前半に書くべきで、歳をとって大家になると、深い薀蓄は書けるが、鋭くて面白いことは書けなくなるとのこと。自分も早いうちに何か残したいと思った。

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