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京都工繊の藤原さんからメール。オオアリを採ってきてくださいと頼まれたので、例のCamponotus singularisを送ったら、体表物質の抽出をされた由。なるほど。万が一Diacammaに似ていたらすごいだろうけど、それはないだろうなぁ。
直翅の中原さん来訪。お願いしている絵の相談をした。引越しでドタバタしているにもかかわらず、こちらの言葉足らずで急かしてしまっていた。すみません。直翅大図鑑が5月に出る模様・・・。
先日掲載したアリノリカイガラムシHippeococcus sp.とカタアリDolichoderus gibbiferの写真が好評だったので、数人に大きな写真を送った。また、千葉大の田中さんには実物と原記載論文をさし上げた。
ちなみに、カタアリの学名のgibbiferとは、「突起を持つ」という意味で、たしかに前胸に大きな突起があるように見える。しかし実際は、胸部の背面がつよくえぐれていて、そのように見えるのだ。そしてカイガラムシはそのえぐれた部分に乗っかる。ちょうど、馬の鞍に荷物が乗るように。
調べたら、カイガラムシとカタアリの共生に関する総説の本が見つかった。買わねば。
http://www.schweizerbart.de/pubs/books/sng/abhandlung-190955700-desc.html
写真は、背中に数匹を乗せ、口にも一匹カイガラムシ咥えて、逃げ去るカタアリ。1/320で切ったのに、脚がブレている。