断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

Seifert氏のメールが来た(わざわざ英語で・・・)。自分でもここ数ヶ月、雑種検定の方法についていろいろと調べ、周囲にも聞いてみたが、以下Seifert氏が述べるように、「核DNAを用いても、確実な検定方法はない」というのを一般的な認識としても間違いないようだ。

”・・・ For this you need a ncDNA detection system which is still not existing...Remember, with Pekka Pamilo we use 31 microsatellites for detecting hybridization between only two species of wood ants and are not sure to have success... ”

そしてアリの場合、2種間の雑種であれば、今のところ形態測定が有用とのことだった。DNAでは(莫大な仕事をしないと)わからないが、形態では(簡単に)わかるということがあるのだ。もちろん、「わかる」の質は違うが、実現可能の範囲では少なくとも後者のほうが勝るだろう。もちろん、雑種が2種以上の種間に及ぶ場合は、形態の有用性は激減する。

今日はシーケンスしっぱなしだったケアリの16sの配列決定を少しした。以前に木野村先生にお送りいただいた正体不明のケアリ亜属のケアリ(9月14日の日記参照)の配列を知りたかった。結果は思ったとおりで、東アジア産全種と大部分のヨーロッパ産種と比較した結果、どの種にも当てはまらなかった。つまり新種だった。とりあえず和名をタカネケアリとでもしておこう。


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