断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は旅行の最終日。朝8時に起き、いつものようにラーメンを作る。野菜が余っていたので、全部野菜炒めとした。そういえば今回は藤原さんの提案でオイスターソースを買ったが、これがどんな炒め物にも良く合った。

朝から雨だったが、午前中はFITや糞虫用のトラップを回収する。FITには相変わらす面白いものがたくさん入っている。糞虫も豊漁で、300頭以上を採集することができた。言い忘れたが、今回は北大の大原さんの科研費で旅行させていただいたが、調査の目的は糞虫である。旅行を通じてかなりまじめに採集したので、十分な成果はあったと思う。

食料を使い切ったので、昼食は弁当を買ってきてもらう。1つ3RMで、大盛りのご飯の上にサバのような魚の水煮とナスの炒め物が乗っていた。久しぶりの十分な蛋白源だった。

片付けをし、掃除をしていたら、15時を過ぎてしまった。15時半にGombakを出発する。車窓から見える森を目に焼き付けた。

渋滞があり、16時半にマラヤ大に着く。Rosliさんの車に荷物を詰め替え、こんどは小松君の採集に付き合う。大学構内でしか採れていないアリヅカコオロギがあり、その採集が目的だ。こちらは、昨日、片山君が採ってきてくれたシロアリの塚を崩す。2種のシロアリ(Dicuspiditermes sp., Nasutitermes sp.)からそれぞれ1種ずつのハネカクシを採集することができた。今回は3種のDicuspiditermesから3種のハネカクシが採れた。小松君は首尾よくコオロギが採集できた模様。

18時近くなり、RosliさんにKL Sentralという中央駅へお送りいただき、そこで食事をする。食後に私と小松君の飛行機のチェックインをする。マレーシア航空は、この駅でチェックインと荷物預けができる。片山君が大韓航空だったので、荷物を空港まで押していかなければならない。

今回もRosliさんには本当にお世話になった。再びGombakを訪れることを約束し、空港へ向かう電車に乗り込む。

私と小松君の出発は23時半で、片山君は1時半なので、まだまだ時間がある。空港に2階の食堂でお茶をし、出発階で本屋をみたりし、21時45分の片山君のチェックインまで時間をつぶす。大韓航空が22kg以上で超過料金を取るのに驚いた。片山君のスーツケースには10kgの発電機が入っているので、それを取り出す。そうしたらこんどは、発電機を乗せてはいけないと文句を言われた。なんとか議論の末、乗せられることになった。

出発直前に2週間ぶりのビールで乾杯する。小松君と片山君にはお世話になった。搭乗後はすぐに寝る。機内はすいており、2席分で横になれたので、朝までゆっくりと眠れそうだ。

写真:Gombakの森と宿泊棟。部屋から徒歩30秒でジャングル。また行きたいなぁ。