断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝7時に家を出て、CTA(東京でいう営団地下鉄のようなもの)でオヘア空港へ。この時間に乗ってあることに気付いた。CTAは不潔で臭いのだが、こちらでは24時間走っており、どうやら家のない人々の夜明かしの場となっているようだ。

10時45分発のANAに乗り、13時45分に東京に着く。正確には日付が変わるのだが、外はずっと明るいので、朝から昼まで13時間かかるような感じである。機内で「007カジノロワイヤル」、「武士の一分」、「犬神家の一族」を見る。カジノロワイヤルは思わぬ展開に驚かされる。武士の一分はイマイチ(藤沢周平があまり好きでない)。犬神家は、カジノロワイヤルに比べると、サスペンスとしての展開には物足りなさを感じたが、音楽や雰囲気はすごくよかった。

成田に着いてシカゴとあまり気温が変わらないことに驚いた。木々の芽吹き具合も変わらなかった。感覚的にはシカゴのほうが寒いのだが、シカゴは日による変動が激しく、暖かい日に一気に新芽が展開したようで、東京とは状況が違う。以前に最近のシカゴの天候を三寒四温かもしれないといったが、それは勝手に日本の特性をあてはめて理解を容易にしようとしただけであって、やはり気候の質というものが大きく違うのであった。

京成電鉄の車窓から見るソメイヨシノはどこも見事に満開だった。良い時期に帰ってきたものだ。

船橋でJRに乗り換える際、地下1階から地上6階までの大きな100円ショップの存在に気付く。明日どこかの100円ショップで買い物をしようと思っていたで、ここで用事を済ませることにした。事前にリストを作ったのだが、それ以外にもいろいろ買った。ラーメン専用のトングはかなり使えると思う。主食がラーメンなのだが、いつも箸で盛り分けるのに手間取る。

その後、自宅に荷物を置き、散髪して新宿へ買い物に出かける。ヨドバシカメラで一通りのものを揃えた後、その足で歌舞伎町へ行き、トンコツラーメンを食べる。やっぱり日本のラーメンはいい。

それにしても長い「一日」だった。

明日は荷造りと科博で標本整理。その後は新大久保で飲み会を開く予定。20人くらいの虫屋が集まりそうだ。