断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

うっかりしてたら風邪を引いてしまった。だるい。しかし明日タロー君が最後なので、今日は一杯やる予定。午前中にだらだらとテレビを見ていたら、クイズ・ミリオネアをやっていたのだが、賞金は100万ドル(1億2千万円)だった。

この1ヶ月、ランビルで京大の松本さんがツヤヒメサスライアリから採集してくれたハネカクシにかかりっきりだったが、今日ようやく検討の結果が出終えた。これほど分類の作業で難しいことはなかった。また、この春のマレーシアで採集した既知種の標本なければ手も足もでなかった。調査に行って本当に良かった。しかし標本を貸してもらえれば2年前に終わっていただろう。

同時に昨年の春にフレーザーズヒルで採集したハネカクシも検討することができたのだが、当初の予想通りツヤヒメサスライアリのハネカクシは全くの新属だった。分子系統の結果で新属である可能性が示唆されたのだが、比較標本がなく、形態情報が取り出せなかった。形態でもばっちり。この調子でヒメサスライアリのハネカクシをダーっと論文にしたい。

合間を縫ってマンマルコガネの標本作成。今日作った標本でも、1つの巣で11種採れていた。先日の11種とは別の組み合わせ。合計何種なんだろうか。残り200頭くらいだろうか。小型種の多いチューブを後回しにしているので、あとが大変そうだ。