断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

分類メーリングリスト「taxa」で小西正泰の「虫と人と本と」という新刊の紹介があった。早速注文。昆虫学会へ行く新幹線の中で読もう。紹介者も興味深いと言っていたが、第三章「虫と人物と著作と」が一番の目当て。「インセクタリゥム」に連載されたものをまとめたそうだが、そのときは大変楽しく読んだ。

昨晩は学会発表で使うハネカクシの撮影のついでに、他の好蟻性昆虫を撮影した。写真はLarhodius hashimiL. maruyamai。この虫の場合、0.05ミリ単位でカメラを動かし、20-30枚の画像を撮影し、それを最後に合成した。白バックと灰色バックを撮ってみたが、断然灰色が良い。白い毛もくっきりと写っている。図鑑の写真は白バックが多いが、それだけでかなり毛が消えてしまっているだろう。逆に白バックできれいに撮れる虫は限られているかもしれない。技術が進んで毛の一本もおそろかにせずに撮影できる今、図鑑のプレートの背景は白というわけにはいかなかくなるだろう。

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