断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝のNHKの番組に川上未映子が出ていた。やはり良いことを言う。なんだかファンになってしまった。
午前中は実験関係の雑器具や事務用品の買い物にホームセンターへ。商品の多様性の低いアメリカから帰ってくると、どこへ買い物に出かけても楽しく、用事を作ってはホームセンターやショッピングモールに出かけてしまう。日本は一般の商店で売っている物の種類が非常に豊富で、その点では世界一ではないだろうか。さまざまな分野で「それほど売れない物」を作っているというのはすばらしい。人々の嗜好や趣味が多様で、結果として無駄を必要とする文化なのだと思う。
午後は初めて昆虫学教室のゼミに出る。いままで出張中だったり、出かける用事があったりで、時機が合わずにいた。長すぎず短すぎず、レジュメは適切に作られており、さすが九大生と感心した。科博のゼミもいまひとつだったし、アメリカではそういう機会がなったので、久々に新鮮な気分を味わった。
夕方から細石君と実験。来年からは昆虫学教室の学生さんも数人始めるようなので、要を得た説明と効率的に教える方法を考えねばならない。当たり前だが、まずはコンタミを徹底して避ける手順を考案する必要がありそうだ。
東大のシデムシの池田さんにプライマーをご教示いただく。シデムシはハネカクシの内群と考えられている(なのでハネカクシ科に含められるのは時間の問題と囁かれている)ので、大抵のプライマーはそのまま使える。おかげで飛躍的にハネカクシの仕事が進みそうだ。しかし当分は「課題」のアリの追加シーケンス取りをコツコツ進めることになる。