断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は久々に寝坊。釣りに出かけようと思ったが、今日に限ってあいにくの雨である。そろそろ近所の堤防でサンマ級のサヨリが釣れ始めるらしい。
先々週に行った志摩町の物産店へ午後から。今日の変わり物は大型のヤドカリ。どうやって食べるのだろうか。
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生態学会のポスター賞は良い制度であることは確かだが、解決すべき問題がまだまだ多いようだ。多くの人が感じたことだろうが、一番の問題は発表者が発表をしている間に他人の発表が聞けないということである。もちろん、発表者ができる限りポスターの前に張り付いて、コアタイム(セッション時間)以外でも発表時間を設けることによって、ある程度この問題は回避できる(多くの人はそうしていたが、コアタイムしかいない人も少なくなかった)。また、発表者の付き添いがなくても、あらましが理解できるようなポスターを作ることも、当たり前だが大事なことである(この点で逆に煩雑になって、見易さを減じてしまうのは本末の転倒だろう)。今年は3日間あったが、来年は2日間に詰め込むことになるという。発表するほうも聞くほうも大変である。他の催しとのすり合わせを含め、プログラム作成には熟考を重ねる必要があるだろう。
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昨年新種として記載されたタカネルリクワガタPlatycerus sue Imuraが種の保存法指定種に緊急指定された。ビッダーズオークションに出品され、1ペアで十万円を超す高値で取引されたことに端を発する。そもそもこの種の記載には問題があって、「日本の山地」という以外に産地を一切公表せずに発表された。この点、保護する必要を感じながら、産地を伏せてまで急いで新種として記載する必要があったのかという疑問が生じる。また、おおよその産地は噂に聞いているが、採集者が殺到して絶滅するような場所でもないし、虫屋からみてそういった類の虫でもないように思う。このあたりは偏見に過ぎないのだが、どうだろうか。
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20080322ddm012040088000c.html