断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

瀬相から9時過ぎの海上タクシーで本島の古仁屋へ渡り、そこからバスを乗り継いで空港へ向かう。着いた日にも驚いたが、新しいトンネルの多いこと。森の中に道路を通さないのはよいことだが、トンネルを作るのに近海で砂を採取するので、海岸の砂浜が痩せてしまっているという。また、雨上がりの赤土流出も酷く、通り過ぎる浦々が赤く染まっていた。原因は主に道路の法面から流れ出すものだという。
徳之島空港でレンタカーとホテルを決め、ホテルに荷物を置き、早速、島をまわる。海岸の虫を探すが、奄美を違って徳之島ではよい海岸が実に少ない。海岸べりに町並みがあるので、古くから人の営みと直結しているのだろう、どこの環礁も人の足によって荒れていた。断続的に強い雨が降るなか、1箇所だけ比較的良い環境を見つけ、クロキバナガミズギワゴミムシなどを得た。

下久地の比較的良い海岸