断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

以前から気になっていた池ノ上利幸「花を訪れる蛾たち」を購入。予想以上に素晴らしい本だった。花に集まる鱗翅目といえば蝶ばかりが注目されるが、実はそれより圧倒的に蛾のほうが多い。そんな事実を説得力を持って示す本で、同時に著者の蛾に対する愛着の伝わる美しい写真集である。また、解説の訪花記録は貴重な学術資料としての価値がある。

http://kawamo.co.jp/roppon-ashi/sub180.htm
一緒にTuttle, J.P., 2007.「The Hawk Moths of North America -A Natural History Study of the Sphingidae of the United States and Canada-米国およびカナダのスズメガ」を買うが、こちらままあまあだった。エクアドルでエビガラスズメの仲間の多いことに感激したが、北米でも同様だった。スズメガは飛翔能力の高い虫だが、ユーラシア東部と北米の分類群構成には非常に大きな違いある。

http://kawamo.co.jp/roppon-ashi/sub180.htm