断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

猛烈に忙しい。自分の研究どころではない。
今日はそんななか、出張でタナゴ釣り(および掬い)に行って来た。あくまで仕事。こんなことが仕事なのだろうかという問題はさておき、展示水槽で雌1頭ずつしかいなかったニッポンバラタナゴとカゼトゲタナゴの美しい雄をようやく確保することができた。いろいろ教えていただいた今坂さんと中島さん、ありがとうございました。
行ったのは福岡県南部。すばらしい田園地帯に感動した。とにかくものすごい水路の数。水路と太めの川がつながり、さまざまな環境が網目のように広がっている。淡水魚類の宝庫たる理由がよくわかった。
昼食で入ったうどん屋に水槽があって、そこにニッポンバラタナゴが入っていた。店のおじさんによると、店の目の前の川にいるという。興味津津で聞いていたら、そのおじさんが網を持ち出して、川を掬って見せてくれた。多量のフナが採れるばかりだったが、他にもいろいろいると教えてくれた。しかも肉うどんにエビ天を入れてくれた。
ところで、地元の方(釣り具やのおじいさん、農家のおじいさんとおばあさん)の言っていることがほとんどわからなかった。福岡に11年もいる細石君もわからなかったという。福岡は広い。
上の写真は水田脇のホソで竿を出す細石君。ここにはアブラボテが多く、他にヤリタナゴ、ヌマムツ、カゼトゲタナゴ、ニッポンバラタナゴがいた。キショウブカキツバタが満開だった。下は美しい婚姻色の出たヤリタナゴの雄。ニッポンバラタナゴとカゼトゲタナゴは貴重なのですぐにバケツに入れてしまい、撮影の機会を逸した。