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朝から会議で飛び回り、展示関係の原稿を書いて1日が終わった。
展示ではアリヅカコオロギのぬいぐるみを作ることにした。かわいらしい虫なので、ぬいぐるみには格好の材料である。こんなかわいらしい虫がアリの巣にいるんだよと子供たちに教えるとともに、小松君をうらやましがらせるのが目的である。
ところで今回の展示には外来語の使用が予定されていた。たとえば「クラフトコーナー」。「工作ひろば」が妥当なところだろうか。「ギャラリートーク」。「ギャラリー」なんてのも子供にはどうせわからないので、ちょっと硬いけど「展示説明会」くらいではどうだろうか。不要な外来語は極力使わないようにしたい。
「イベント」、「レクチャー」、「ギャラリー」、「ワークショップ」など普通のコトバはもちろん、最近は「アウトリーチ」などという専門用語も加わって、博物館の世界には本当に無駄に外来語が氾濫している。どれも上手く日本語で言えるはずだが、かっこいい響きを重視しているのか、和訳の面倒を避けているのか、そのままカタカナで使われることが多い。コトバを大切にすべき教育機関としての基本的な心がけに欠ける所業である。博物館が西洋文化といえども、これはない。さしずめインテリが考えたことなのだろう。
懐中電灯でネキリムシを探したところ、カブラヤガの幼虫が見つかった。