断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝から養老猛司さんがお見えになり、2時間半ほどじっくりとお話しした。黒板を利用してまで哺乳類の解剖学のお話しをしてくださり、同時に虫に関するいろいろな疑問を議論した。ご自分の知識を少しも面倒がらずに噛み砕いて説明してくださり、この方は文化人以前に、教員なんだな感じた。私の好蟻性昆虫の話しは喜んでいただけたようだった。また、脳と思考に関するお話しもいろいろとお聞きすることができ、改めて「一歩引いた見方」というのは大切だと感じた。そういえば、「ブログ見てるから、初めて会った気がしないなぁ」とおっしゃられた。
三島さんと合流して天天で食事をした後、お帰りの前に森本先生にご挨拶したいとのことで、森本先生のお部屋へお連れした。

その後、今日は卒業式なので、12時半より昆虫学教室の飲み会に参加する。初めて課題を与えて卒論指導した藤原さんは、遠く(大分県庁)へ就職してしまうので、とても淋しい思いがした。大変よくやってくれた。頭の切れる学生だった。4年生のうち3人。

それから卒業証書授与式会場に侵入し、写真を撮りまくる。




今年は3名が博士を取得した。そのなかの一人、イランから来たアリアナさんの本当に嬉しそうな姿が印象的だった。一言述べた際、「日本人は本当に正直で、誠実で、親切で・・本当にありがとうございました」と涙ぐんでおり、こちらももらい泣きしそうになった。「正直、誠実、親切」というのは常に課題だ。

同時に博士の学位を取得した三田君と奥寺君。

生物防除の修士卒業生。