断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼過ぎから大学へ。メール数件。採集用具の整理など。

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吸え過ぎ君の作り方:
コルクボーラーでシリコン栓に穴を明けます。

アルミパイプを指で曲げます。アルミパイプは、虫側は太め(外径6ミリ・内径4ミリ)、人側は細めです(外径5ミリ・内径3ミリ)。
*きれいに曲げるには、指を使うのがあくまで重要です。
**透明なパイプがあればいいのですが、アクリルは折れやすいし、酢酸エチルで割れるので論外。ビニールチューブは方向が定まらず、これもまた良くない。ガラスは加工が困難。

ペンチで一周傷をつけます。

すると、ポキっとおることが出来ます。
*こういう加工のしやすさもアルミの良いところです。軽いのも良い。

シリコン栓にアルミパイプを差し込みます。人側のフィルターには茶漉し用の不織布を使います。

エアポンプ用のシリコンチューブと、それがすっぽり収まるビニールチューブを準備します。前者は50センチほど。後者は6−8センチ。
*太いチューブが好まれますが、吸引力にはあまり差がなく、太いものはむしろ折れて吸えなくなることが多いので、エアポンプ用が最良だと思っています。

アルミパイプにシリコンチューブを差し込んで、接続部をビニールチューブで覆います。
*これによって、折れて吸えなくなるのを防ぎます。

名札用のリールを準備。

結束バンドで、リールの糸をシリコン栓の部分に固定し、リールは首から提げる紐にくっつけます。
人側のアルミパイプの基部に結束バンドを輪っか状に固定し、シリコンチューブの先をそこに止めておきます。
そして瓶にシリコン栓を挿して完成。
首から提げて、リールを伸ばして使います。採集中に邪魔にならずに便利。
*虫の入る瓶は試薬用の瓶(キアゲンのDNeasy Boold & Tissue Kits)の残骸です。内部がすべすべで虫が這い上がらないのが良いのです。また、薬品にも非常に強く、なにより頑丈です。半透明で見にくいですが、まあ見る必要はあまりないのでしょう。問題は、試薬の残骸なので、瓶だけを買うことができないこと。代用になるちょうどよいものがあればよいのですが・・・。