断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

雨がなかなか止まない。9時ごろに科博の野村さんに聞いたアリヅカムシの採集地へ向かう。私の目的はヤマトヒゲブトアリヅカムシDiartiger spinipesという熊本県と宮崎県の山地帯の固有種。
傘をさしながらの採集で、コヤマトのほうはポツポツと見つかるが、ヤマトはなかなか出てこない。2時間ほど路傍の石を起こし続け、ようやくヤマトのほうも見つかった。2ミリメートルほどの微小種だが、独特な雰囲気で、一目でヤマトとわかった。ものすごいかっこよさ。感激。
その他、ジョーがアリノスコブエンマムシ、金尾君がハケゲアリノスハネカクシLomechusa sinuataを採集してくれ、悪天候のなかでなかなかの成果を得ることができた。
それから明日の採集地の市房山(湯山)へ向かう。途中でかつ丼を食べて、ホットモットで夕飯を買い、16時過ぎに到着。まだ明るいので採集を試みるが、雨脚が強く、気温が低いので、今一つ効率が悪い。
市房山キャンプ場でテントを張り、ジョーに学位論文の内容のパワーポイントを見せてもらったりして、さっさと寝た。小松君は私の隣だった。