断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

6時に実家を出て、駅で立ち食いそば(福岡にはないんだな、これが)を食べる。船橋で京成スカイライナーに乗り換えて成田空港と考えていたが、駅についてみると、節電のためスカイライナーは運休しているという。早めに来てよかった。
10時すぎに搭乗。空港のツタヤで買った角田光代の「八日目の蝉」を読みつつ、6時間ほど眠った。時差ぼけはなんとかなりそうだ。
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オヘア空港に8時に到着するが、(毎度のことだけど)入国検査で1時間半も並ばされ、11時ちかくにシカゴ市内のホテルに到着した。チェックインは15時とのことなので、トイレで着替えて、ボーイに荷物を預け、地下鉄とバスを乗りついで森に出かけた。晩夏とあって虫は非常に少ない。コオロギやキリギリスの仲間がさかんに鳴いている程度。成虫で越冬するツノゼミでもいないかと探すことにした。
最初にキク科植物に数種のツノゼミを見つけた。一番多かったのはこのPublilia concavaだが、ツノゼミにはよくあることで、いるところにはいるが、いないところには全くいない。模様の変異がはげしいが、いくつかの明瞭な型に分けられそうで、メンデル遺伝かもしれない。


その次に多かったのはEntylia carinata。幼虫も色彩の変異もPubilia concavaにそっくり。同種ではないと思うが、別属ではないだろう。ツノゼミは全体に分け過ぎ。

地味なツノゼミAcutalis brunneaは単独でいることが多い。

嬉しかったのはVanduzea arquataマメ科の木にいた。時期外れのようで、数頭を見かけたのみだった。

7時にホテルに到着。シカゴのホテルはどこも高いが、ここは値段相応に良い部屋だった。部屋がだだっ広く、4人くらい寝られそうなベッドだった。