断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は終日展示監督で、九州国立博物館へ出かけた。「九州大学百年の宝物」展の最終日である。
最初の1時間半ほどは受付に座っていたのだが、とても寒い。学生さんは厳重装備していたが、腹巻一枚で薄着の私はあまりの寒さに退散した。そして控室でウトウト。昼休みに来た学生さんに起こされた。変な体勢で寝ていたためか、ひどい寝ぐせができていた。
最後なので昼食はニューオータニで「シェフおすすめスペシャルセット」を食べた。
午後から学生さんが交代。寒いので、私は断続的に会場に出かける。学生さんもつらそうなので、昼寝用に持参した毛布を貸して、1時間おきに休憩してもらった。「学生さんのなかに若尾文子に似た美人がいる」(館長談)と聞いていたのだが、たしかにそれらしき学生さんがいた。
帰り際に九大卒業生の祝さんと大城戸さんが来てくださった。
17時に教員と業者の方々などが来て、第1次の撤収を開始。担当の昆虫は無事に箱に仕舞うことができた。
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ツノゼミで画像検索すると出てくるヨツコブツノゼミの一種Bocydium globulareの画像があり、多くの人が実物の拡大写真と思っているようだ。塚田さんのブログにもその絵葉書が掲載されていた。実はこれは精巧な模型で、ベルリンの博物館に展示されているものである。
2004年に訪れた際に撮影した。日本の技術もすばらしいけれど、欧米の博物館の模型作製の技術にはいつも驚かされる。このように精巧にできてさえいれば、微小な生き物の展示には、模型ほど優れた手段はないと思う。

1930年台に職人によって作られた様子が、収蔵されているベルリンの博物館に展示されていた。今から70年以上前のものとは信じがたい。

他にもいろいろ。