断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

明日の朝から環境省レッドデータブックの会議なので、念のために前日入りすることにした。そしてせっかく前日入りするのだから、いままで行ったことのなかった東京大学総合研究博物館に行ってみようと思い、午後からお邪魔することにした。東大博物館には「セミ博士」の加藤正世の標本が近年寄贈された。そこにはツノゼミの標本もあるので、せっかくなのでそれも見せていただくことにした。
13時に知久さんと御茶ノ水で待ち合わせし、途中で「森の」という蕎麦屋で昼食。「春の天ざる」を頼んだ。タラ、ウド、フキ、コゴミといった山菜と白魚のてんぷらが順々に出てきて、どれも絶品だった。蕎麦湯がトロトロに濃かったのも素晴らしかった。(これは昼の遅い時間だったからかもしれない。)
14時過ぎに東大博物館に到着し、まずは「蝉學」という展示を見る。小規模ながら、かっこよく展示されていた。それから矢後さんのご案内で標本室を見せていただく。
ひそかに見たいと思っていたブータンシボリアゲハも最初に見せていただいた。緊張しながら記念撮影。

それからツノゼミの標本を見せていただいた。台湾産が中心だが、沖縄には1−2種しかいないのに、台湾の種の多さには驚かされる。(詳しくはいずれ。)その他、世界各国のツノゼミが、各種少数ながら充実しており、かなり珍しいものも含まれていた。当時としては非常に苦労して入手されたのだろう。
また最後に、チョウの五十嵐標本の「世界のアゲハチョウ」という図鑑に使われた原図を見せていただいた。腰が抜けるほど素晴らしかった。
帰り際に哺乳類の遠藤先生のところにお邪魔し、いろいろと楽しいお話しを伺うことができた。
午後一杯お時間をとらせてしまった矢後さん、ありがとうございました。