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16日からKaeng Krachan国立公園へ移動。事前から知ってはいたが、すごい数のチョウに驚かされた。17日、18日は「タイの自然と風景」の林さんと「タイ・ネイチャリング」の青山さんにご案内いただき、私は滅法チョウに弱いので、いろいろとご教示いただいた。お二人ともタイ在住で、毎週のようにここに来られるとのこと。実物を間近で見ながらお話しをお聞きして、こういった集団吸水にもいろいろと珍品が混じっていることを知った。もちろん、そんなことよりも、この光景自体が夢のようにすばらしい。
私たちは許可を持っていたので、弘岡君は存分にチョウを採集した。普通は許可の取れない国立公園で、チョウが採集できるなんて、弘岡君は幸せ者だと思う。最初は私も採集するつもりで準備していたのだが、この生き物の躍動ともいうべき集団を見ているうちに採集する気がだんだんと失せてきて、ただただ呆然と眺めるほかなかった。
チョウを見て興奮している弘岡君。
さまざまなアゲハチョウからなる集団。マダラチョウに見えるのもアゲハチョウ。奥はシロチョウ。
不思議なことに、アゲハチョウ、シロチョウ、マダラチョウで、それぞれ別の集団を作る。土に沁み込んだ水を吸っているのだが、好む含有成分の加減がチョウの科によって異なるのではないかと思われた。あるいは単純に似たもの同士で集まって、捕食者に対する群れの狙っているのかもしれない。奥の黒い点々がマダラチョウ。