断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

日本の昆虫1400

原稿を書き終わった本なかで、オススメ書籍として、「日本の昆虫1400①」と「日本の昆虫1400②」を紹介している。

これからの季節、昆虫の名前を知りたいときに、真っ先に進めたいのがこの2冊である。昆虫を研究している人でも、知識に偏りのある人が多いが、そういう人にも薦めたい。

ほどよく普通種が網羅されており、野外で見かけた昆虫を調べるのに最適な本である。まんべんなくいろいろな分類群が網羅されているので、この本に出ていなくても、どの仲間かという見当がつく。

昆虫を幅広く識別したいとき、代表的な科の昆虫を5種から20種程度知っていると、大部分の普通種が網羅できると常々思っているが、この本はその点でも合理的に作られている。この本を日ごろからパラパラとめくっているだけで、立派な「虫博士」になれるのではないだろうか。