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断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ワカメとタケノコ

4月から川原さんという高校の先生が1年間研修に来ることになり、海岸性甲虫の調査をお願いしようかと思っている。

協力研究員の城戸さんが県内の海岸にお詳しいので、金曜日は、助手の松本さんの運転で津屋崎や福津のほうへ採集に出かけた。

季節が良く、首尾よくたくさんのハネカクシが採れた。

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福岡には本当に綺麗な海岸が多い。関東なら伊豆や茨城まで行かないと、ここまできれいな海岸はない。

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ワカメがたくさん打ちあがっていたので、持ち帰った。

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今日はタケノコ掘り。実は人生で初めてのタケノコ掘りである。とても楽しくて夢中になってしまった。

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とってすぐのタケノコはアク抜きが要らないそうで、その場で昨日のワカメと一緒に味噌汁にした。贅沢なことだ。

魚類標本庫

農学部の魚類標本庫を視察に出かけた。移転に関連して、これらがどうなるのか、全く見えておらず、頭の痛い課題である。

ラベルのしっかりとした素晴らしい標本が多く、最近研究員として赴任した日比野さんの主導で、瓶の移し替えなどをして、とりあえずは標本全体の嵩を減らそうという計画でいる。

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年度初め

年度の始まりは猛烈に忙しい。メールの返信以外にいろいろあって、なかなか手が付かない。

(メールは急用以外は返信しませんのであしからずご了承ください。急ぎの場合は電話ください。)

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と言いつつ、最近は自転車を漕ぎまくるジムのようなものに通っている。運動にもストレス解消にも最高である。45分で2-3時間走っただけの体力を使う。「イエーイ!」と年甲斐もなく大声を出すことを迫られるのも悪くない。

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近頃、近所の動物園にふらりと出掛ける。マレーグマが可愛い。メスの「マチ」ちゃんは顔が丸くて可愛い。

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あと、マレーバクの不思議な様子は飽きない。

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ソメイヨシノは九大構内では八分咲きといったところ。急に開いてきた。今週末の悪天が無念である。

タマネギ成長

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ここ何年か失敗していたタマネギが、今年は大成功だった。今日、試し採りしてみて、ポン酢で和えて食べたのだが、最高だった。

昨年は病気の流行で、菜園全体でダメだった。今年もダメかなーと諦めていたのだが、きちんと大きくなっていた。同じ菜園の他の畑は今ひとつなので、うちが特に成功した模様。高い苗を通販で買ったのが正解だったのかもしれない。

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これが10/29に植えた様子。密植法というのをやってみた。あと、有機一発という一回で良い肥料も、初心者向けでよかったのかもしれない。

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タマネギの葉っぱと鶏がらでスープをとって、パクチーと豚の角煮を入れて、ラーメンにしてみた。これもまた最高だった。

 

 

はじめての睡眠障害と自戒

件の大論文が完成してから、「12年も頑張ったから、しばらく休んでいいや」と無気力になってしまい、このところ研究に対するやる気が今一つであった。おまけにフランス領ギアナから帰国後に睡眠障害になってしまい、病院で薬をもらっていたのになかなかよくならず、それも原因の一つになっていた(後述)。

最近、山に行くようになったり、運動するようになったり、新しい人間関係ができたりで、私生活に良い変化が多くなり、ついでに睡眠障害も完治し、精神的に上向いてきた。教え子の山本君と有本君が無事に学位を取って卒業し、それがとても安心したということもある。4月からは茶坊主君が博士課程に来るので、それも楽しみである。

研究面では、英語の本(ハネカクシの総説集)の一章を受け持つことになって、それが6月締切なので頑張らなくてはならない。研究以外では、旅行記的な本を書きたいのと、その他、本の監修やら、文芸雑誌へのエッセイの寄稿もいくつかあって、かなり忙しくなりそうだ。楽しそうなのでやることにしたものが多いが、身に余る内容であっても、挑戦しようと思って引き受けたものもある。

もうすぐ43歳になるが、楽しいことと美味しいもののために生きると決めて、そのためには多少ともメンドクサイ努力するという考え方で行くことにした。また、楽しそうなことに限れば、自分の専門の枠を超えたことにできるだけ挑戦したい。

いままでは研究のために研究していた。そのために目前の仕事を片付けることに忙殺されていたが、それは間違っていた。研究こそが人生だと思っていたし、今でも研究はとても大事なものではあるが、そればかりではないと進んで考えたい。

むろん、こつこつやるべきことはやって、自分で満足のいく研究をすると同時に、その成果やその過程で得た知見の面白さをいろんな人に伝えていきたい。大学教員のなかには、雑用でやった気になって、研究を卒業してしまったような人も少なくない。それは違うと思う。たしかに雑用は山ほどある。そこから研究時間を作るのは大変で、気持ちを切り替えるのはさらに困難ではあるが、研究こそ間違いなく本来の仕事である。研究をしない教員に魅力があろうか。魅力がない教員に学生を教える資格があろうか(他人に押し付けるつもりはない)。大学によっては本当に研究時間が作れないことがあるようだが、九大はまだ恵まれている。はずである。

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近所のヤマザクラ。九分咲き。

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アセビ

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バライチゴとおぼしきもの

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週に2回くらいは食べる天神地下街の「加辺屋」の蕎麦。天神ビブレの「草八」もよく行くが、「加辺屋」の良いところは蕎麦湯の美味しいところである。席につくと蕎麦茶と蕎麦湯が一緒に出てくる(つまり湯呑2つ)。これがなんとも贅沢かつ落着いた気分にさせてくれる。

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大学構内のソメイヨシノ。3分咲き。

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雨の日のチューリップも格別。

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ソラマメも美しい。最近、ソラマメヒゲナガアブラムシがたくさんついているが、茎を倒して、爪で軽くはじくと、下に全部落ちることがわかった。

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さて、なぜ睡眠障害になったかというと、フランス領ギアナにおける毎日2回、3-4時間ずつ寝るという生活を規則的に続けたせいである。毎晩、20時から明け方の4時過ぎまで、灯火採集をした。これがものすごく楽しくて、興奮する。ツノゼミはたくさんくるし、タイタンオオウスバカミキリがいつ来るかというドキドキがたまらない。

宿に帰っても興奮状態が覚めずに眠れず、意味もなくルンルンしながらビールを飲んで、標本をいじり、完全に明るくなってからようやく寝付いて、それから3-4時間後に11時のブランチ。その後、昼過ぎになって、夕方まで少し寝るというわけである。帰国後もフランス領ギアナでの興奮が全体に覚めず、寝た後も夜中に必ず楽しい採集のことを思い出し、自動的に興奮して目が覚めるようになってしまった。まったく、幼稚な精神構造だが、仕方なく病院に行って、睡眠薬をもらい、1ヶ月半かけてようやく普通に眠れるようになった。

病院でこの能天気な事情を説明するのが難しかったことは言うまでもないし、お医者さんがそれを理解するのも当然難しい。「本当はひどいストレスがあるんじゃないですか?」と何度も心配され、家庭や仕事のことを詳しく話す羽目にもなった。睡眠障害は人生で初めての経験で、思うように眠れないことのつらさを知った。

立石山

日曜日は軽く立石山へ。とても良い山。

福岡は、すごく気楽に行ける山で、広葉樹林主体の良い山がたくさんある。いっぽう関東は、奥多摩といい丹沢といい、ほとんどの気楽な山はスギとヒノキの植林主体で、いまいち面白くない。中学のときに植物が好きでワンダーフォーゲルに入って、中高6年間、あちこちの山に登ったが、関東では好きな山はあまりなかった。福岡に来て山の植物を見るのが楽しくなってきた。

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ヒサカキの花が悪臭でも芳香でもないツーンとする微妙な香りを漂わせていた。

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こちらはベニヒサカキ(Eurya japonica f. rubescens)という品種のようだ。

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クロキ

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