断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ


一昨日のアオゴミムシにつづき、アフリカのシロアリの巣に住むゴミムシGlyptus sp.。成熟すると写真のように腹部が脂肪分で膨満する。このような現象をphysogastoryといい、好白蟻性の昆虫では、ハネカクシ、ハエ等に広く知られる。このゴミムシも20㎜前後と大型であるが、腹部膨満のほかにも好白蟻性への特化が著しい。触角が短縮、大顎が鎌状になり、シロアリ巣内の生活とシロアリ捕食に適応している。

ついでにphysogastoricなコガネムシScarabatermes amazonensis。4mmほどの小型種で、種小名のとおり、ブラジル産。こう見えてもマンマルコガネの仲間Ceratocanthinaeです。