断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝一番で2500m地点に行き、少しだけ採集をする。相変わらずEnoplotrupes sharpiは多く、あちこちでブンブンと羽音が聞こえる。
それから2200m地点に移り、森の中で採集。昨晩の雨でビショビショになっていて、なかなか難しい状態になっていた。細石君は北方系のアリの典型ともいえるクシケアリMyrmicaを見つけていた。同じところにサスライアリDorylusがいるのだから、信じがたい。

私は駐車場付近でツノゼミを探すが、何も見つからず。マダラテントウのなかまがいたので、北大組のお土産に採集した。

昼食後、1000mの滝のある場所に行き、付近を散策する。いくつかの木にナミセツノゼミEbhulとマルツノゼミGargaraの種が見つかり、嬉々として採集する。

その近くにアリ擬態のキリギリスの幼虫がいた。これに似たアリはいくつかいる。

夕食後に灯火採集に出掛けるが、残念なことに行く途中に雨が降ってきた。それでも、1000mの滝の地点に降りると小雨程度で、せっかくなので雨のなか強行することにする。案の定、飛来する虫は少なく、1時間半ほどで甲虫は40頭程度だった。その横で有本君は目的のアリを見つけていた。今回の調査で一番成功しているのは有本君である。