断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

エッセイ

わかむしのMLで虫の和名のことが話題になっている。亜種に和名をつけるべきか、語幹をそろえるべきか、など。また、記載論文に和名を併記すべきかという話題もでた。 記載論文に和名を併記することには、基本的に反対である。掲載誌に関係のある和文抄録か、…

思えば4年前、サッポロの昆虫体系学教室で、冬の夜中にストーブに手を当てながら解剖したり、絵を描いたりした。その続きを今年になって始めるとは、まさに年貢の納め時というところ。 サッポロでは北18条というところに住んでいて、近くに「大将」というラ…

分類の研究というのは不思議なもので、こうやって、身銭を切って研究材料を集める人が多い。そういえば、科博で貝を研究している院生が、ある貝を15万で自腹で買ったといっていた。「これで論文がかけます」と。他の分野の人から見れば不思議に思えるかもし…

また「日本の渚」関連の話し。本のなかに、様々な生物をはじめ、昔の日本の風景を映した印象的な写真葉書や絵が登場する。そのなかに、安藤広重の「深川州崎十万坪」という見事な描写の絵があって、自分の育った場所に近い深川の原風景を知り、大変興味深く…