断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

原稿から暫し開放されたが、今日は標本のデータを打ち込んだり、福富君の手伝いをして過ごした。福富君のタマムシを撮影した折に、自分の虫も撮り、ついでにアオタマムシを撮影した。昆虫標本撮影の難しさは、色調調整(光)とピントを上手く合わせる事に尽きる。小さな虫ほど難しく、1枚の写真で全体にピントを合わせるのはほぼ不可能だった。しかしいまは便利なソフトがあり、複数の写真を層別に撮影し、それを一枚に合成することができる。この写真は、アオタマムシの触角からお尻まで、順にピントを合わせて5枚ほど撮影し、それらを合成したものである。

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午後にオーラリアの博物館でポスドクをしている本川さんが部屋に来てくださった。編集員として一緒に「タクサ」に携わっている。話を聞くと、某国立大に就職が決まり、11月赴任とのこと。うらやましいのはもちろんだが、同じく分類を主体に研究する者としては大きな励みになる。