断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

疲れていたのか、9時過ぎまで寝てしまった。大きなクロクサアリの巣を見に行こうと思ったが、今にも降り出しそうな空の色だったので、今日はヤメにする。案の定、昼前には雨が降ってきた。

午後から実験室でシーケンサーをセットした。ヒメサスライアリAenictusの別の領域を読むためである。星野さんは6日からブラジルで海綿の国際学会に参加するらしく、その準備とD論の要旨提出に大忙しだ。山田研の角田さんは漂着したクジラMesoplodonをDNAで同定する作業をしているが、標本の状態が悪くて上手くいかないようだ。

夕方近くから「蟻」の編集の続き。ようやく一つ終わった。長大な原稿で、印刷ページだけで44ページもある。中国語の漢字を入れて欲しいとの要請が著者からあったのだが、結局Photoshopで自作するほかなかった。残りの原稿は短いものが多いので、明日には終わるだろう。

合間を見て「大きなクロクサアリ」の形態をじっくり見てみた。頭部の形態のみならず、腹柄節でも明確に区別できそうだ。あとはコロニー数を稼いで、他の地域からも探してみたい。蟻研のメーリングリストで呼びかけようかな。

新津さんにGW中に採集に誘われていて、3日から5日のどれか1日、日帰りで出かけることにした。まだ春も早いので、800m以下の低山地で良い林の残っているところを考えるが、どうにも思い浮かばない。新津さんと相談した結果、山梨あたりはどうかということになった。本当は泊まりで行きたいところだが、時間にも心にも余裕がない。

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