断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は朝からつくばへ行き、クサアリプロジェクトの調査に参加した。

8時に家を出て、想定内のラッシュで地下鉄が遅れ、上野に着いたのは8時50分。9時02分の常磐線快速に乗る予定だったのだが、勘違いして8時52分の快速に乗ろうと改札からダッシュしてしまった。見送った電車は取手行きで、取手は目的の牛久の手前だった。9時56分に牛久に到着。上野の改札で手間取ってしまったので、スイカに2000円チャージした。

10時に濱口さんと秋野さんが牛久駅まで来てくださり、調査へ出発した。すでにつくば組で10数箇所の巣を見つけているが、今日は未調査地域で新しい巣を見つけるのが目標だった。

最初に高崎という場所の雑木林へ。藪漕ぎし、いかにも良い林へいくも、クサアリは見つからず。土手沿いのクロヤマアリの巣のそばで美しいキンアリノスアブを見つけた。今日は風が強かったが、それが幸いし、草にしがみついている個体を容易に手で採集することができた。1ペアのみ採集したが、ケースのなかで交尾していた。濱口さんに見せると、「あ、これがアリスアブ!」と言って、気に入ってもらえたようだ。

その後、市内の数箇所をまわり、いくつかの新しい巣をみつけた。面白かったのは、巣の形態。こうやって一日にたくさんの巣を見ると、巣それぞれの個性に気付くことが多い。環境による場合もあるだろうし、偶然の結果もあるだろう。また、数十年は続くという巣の経年変化の過程を覗い知ることも出来る。

今日の天気予報は雨模様で、朝から泣き出しそうな空だったが、なんとか夕方まで天気が持ってくれた。炎天下よりも林内の景色が見渡しやすく、効率的に調査できたと思う。今日はなかなか充実した成果が得られ、気持ちが良かった。また、野外で実際に虫を見ながら調査すると、机の上とは違ったいろんなアイデアも浮かんでくる。しかも同業の人たちと一緒とは最高だ。そして、やっぱりクサアリは面白いと感じた一日だった。

調査後、20時近くまで森林総研で話しをし、濱口さんに駅まで送ってもらった。売店でスイカで週刊新潮を買い、牛久を後にした。

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