断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

科博の仕事で7月13日に山形県立石寺へ行くことになった。1689年7月13日に芭蕉が表題の句を詠んだ地であり、そこでセミを調べようという話しである。どんなセミな鳴いているか楽しみだ。しかし、まだ梅雨だし、天気が心配。だいたい、今日の東京で何も鳴いていないのに、7月13日の山形で何か鳴いてるかなぁ。

河上さんから島根のハネカクシが送られてきた。すごいもので、思わず唸った。(届きました河上さん。)

今日は午前中から昼過ぎまで、喫茶店で原稿書き。ものすごい大声でしゃべるおばさんたちに圧倒されっぱなしだった。

夕方近くに科博へ行き、いくつかの雑用を済ませる。雑用ではないが、昆虫学会の要旨を終わらせた。

一緒にマレーシアから帰った小松君が入院し、デング熱の可能性が高いとのこと。驚いた。快方に向かっているようで安心したが…。おそらくKL市内で採集中に刺された蚊が原因。たしかに雨が多く、半端ではなく蚊が多かった。

気が付いたら21時半。今日も夕飯は富士蕎麦で盛り蕎麦。後ろにいたおじさんが、品書きにはないものを無理やり注文し、店員が困っているのを見た。だいたい、吉野屋で「つゆだく」とか言ってみたり、居酒屋で「スーパードライしかないの?」とか文句を言ってみたり、安い店で通ぶった注文やわがままを言うのは考えものである。

今日の写真はヨロイバエの一種。一見、甲虫の仲間にみえるが、立派なハエである。おそらく、毒をもつハムシの仲間に似せているのであろう。甲虫のように見える「甲」は、小盾板という部分が後方に張り出し、腹部を覆っているもの。カメムシでも、キンカメムシの仲間は同じように小盾板が発達し、腹部を覆って甲虫のようになっている。みかけによらず素早く、この被写体も、ストロボを炊いた瞬間に視界から消え去ってしまった。この仲間は日本には分布しないが、台湾から南のアジアには少なくない。大きさは3mm程度。

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