断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

実はいくつかこだわった。一つ徹底したのは、「副題の不使用」である。副題は、上手に添えれば効果的なこともあるが、そうでないものは逆に芸がない。多くの場合、ちょっと洒落た主題のあとに、実質的な内容を示す副題を添えるか、実質的な主題あとにさらにそれを補足する副題を添える。しかし、身の回りの本を見て欲しい。たいていの場合はどちらかで十分ではないだろうか。また、最初から副題をつけること前提にすると、一つでは自立しえない、副題に甘えた主題をつけることにもなりかねない。