断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

↓おかげさまでかなり売れているらしい。二版もあるかな。

森と水辺の甲虫誌

森と水辺の甲虫誌

ビクトリア湖のシクリッドがナイルパーチの導入で一挙に数百種が絶滅してしまったのは有名な話しだ。今更ながら、その状況を克明に記録した「ティス ゴールドシュミット:ダーウィンの箱庭ヴィクトリア湖」を読む。わたしにとってこの本の面白さは、研究の段階が臨場感を伴って綴られていることだった。ドキュメンタリー小説として描かれた部分もあるようなので、科学本としてはかなり情緒的である。

亀沢さんに古井由吉の本「聖なるものをたずねて」をいただく。ありがとうございました。こういった本をハードカバーで読むのは贅沢で気持ちがよい。また、素人目ににも、この菊池信義の装丁は上品で味わいがある気がする。