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微小甲虫とアリの電顕撮影手順(菅谷式を改良)
<標本下ごしらえ>
- 10%水酸化カリウム(60℃ 1時間)*体表に付着したたんぱく質の除去と筋肉の軟化。
- 10%エタノールで洗浄(軽く2回流す)*洗わないと、乳酸と反応してしまう。
- 乳酸(60℃ 1時間)*体表の脂分の除去。
- 10%エタノールで洗浄(10分ほど漬ける)
- 80%エタノール(数分)
- エチルセロソルブ(一晩あるいは半日)*膜質を硬化させる。解剖が容易になる。
- キシレン(2時間)*エチルセルソルブと置換し、乾燥を容易にする。
<マウント>
- 以下のマウント台を作る。
---ひっつきシート(金属ステージチューブに収まる大きさ)
---セルロイド板(志賀昆虫)(ひっつきシートとより少し大きめ。ひっつきシートの台)
- キシレンから出した標本ティッシュに置いてを手早く乾燥。
- 乾燥途中に整形(大顎を開くのにちょうどよい)
- 針を使い、見たい部分をばらばらにする。
- マウント台のひっつきシートに並べる(置くだけでくっつく)
<撮影>
金属ステージチューブにひっつきシートを載せ、それに標本を置いたマウント台をくっつける。
以下、練習撮影したもの。ひっつきシートの背景のきれいさはやっぱりすごい。明日から本格開始。