断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日のお客はDavid Grimaldi博士だった。一緒に昼食をとったが、予想通り、恐ろしいほどの博識。専門外の甲虫でも亜科名がスラスラ出てくる。また、化石による分岐年代や進化速度の推定に関する問題点の話しが多かったが、次々に具体例が出てくる。とくにシロアリの話しが面白かった。ネジレバネ問題に関しては、相当古い時代に分化している可能性があるとも、また、まだまだ甲虫の可能性も捨てきれないとも。まぁレヴュー通りですが。今日は琥珀のコレクションを見に来たそうだ。日本にもこういう人が必要だと思うが、こういう人の出現は日本では難しいだろうとも思う。もちろん別の切り口から最高の仕事をする人-吉澤さん-もいますが。

今日は久々の吹雪。さすが風の街、半端ではなかった。体の角度を60度にしてようやく歩けるほど。電顕撮影。いくつか終わらせるべき仕事がある。急がなければ。

和名の話題がtaxaに出ていた。やはり魚はよく考えられている。昆虫でも既知種にはすべて和名がつくとよいと思うが、少なくとも自分のやっているヒゲブトハネカクシ亜科では不可能。タイプを見ない限り、姿かたちのわからないものがあまりに多い。

週末はたくさんの子供たちが展示室に泊まる。ライオンの剥製の前やら、ゾウのジオラマの前やら、おのおのが好きな場所に陣取って寝袋を敷き、寝るまでの時間は展示を見て回るようだ。日本の博物館でも実現できたら楽しいだろう。自分が子供のときだったら嬉しかったと思う。ちなみに昔からの行事だそうで、映画「ナイト・ミュージアム」の影響ではない。

某ブログにて。ポイズンリムーバー:http://www.agaricus.co.jp/asp/ItemFile/10000165.html
欲しいな。先日テレビで、コブラに噛まれた人も使っていた。それにしても、「昆虫の多くは刺し、魚や植物は毒針や毒棘を持っています」って・・・。

マレーシアGombakのハエ。ツムギアリ擬態と思われる。

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