断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は電顕資料の作成、原稿の返却、「蟻」の編集、論文の執筆と仕事が進んだ。論文は明日にはひと段落しそうな見込み。アリの解剖に備えて文献を探す。Schneirlaの「Army Ants」に良い解剖図が出ていて助かった。

先週の英会話では「conquer」がテーマだった。克服すべきもの。くだらないことかもしれないが、毛虫や芋虫が大の苦手である。アゲハの幼虫だけは大好きだが、他の蝶蛾の幼虫はどうにも気持ちが悪く、じっくり見ることさえ苦痛である。苦手だからこそ森や藪を歩くときについつい探してしまい、誰よりも先にみつけてしまう。とくに嫌いなのがカレハガの仲間で、見るもおぞましい姿には怒りすら覚える。しかし、そのように人間が本能的に忌避してしまう姿には、よくできていると感心もする。そういったことを克服しようと思って、北大時代に教室で「毛虫のなかの毛虫」ヒトリガの幼虫を飼ってみた。その結果、ヒトリガだけは何とか許せるようになり、ヒトリガ科の幼虫に限定して触れるようになった。

これはジャワのCibodas植物園でチョウセンアサガオを食べていたクロメンガタスズメの幼虫。スズメガは好きだが、幼虫はやはり苦手。とくにこの巨大な幼虫には腰が抜けた。しかし記念に撮影したくらいなので、多少は平気だったのだろう。

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