断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

7時半起床。まずは糞トラップを仕掛けてまわる。次にサスライアリのトラップの巡回と継ぎ足し。苦労して埋めたものの三分の一はイノシシに掘り起こされ、三分の一はヨコヅナアリに占拠され、残りはそのまま残っていた。イノシシに掘り起こされたものの一部は籠が噛み砕かれていた。それらを直し、さらに20個を埋めた。

その後、門から道路を渡って対面の林へ入る。大変乾いており、虫は少なかった。藪の小道を進むと尾根に出て、その先に巨大なご神木がそびえ立っていた。原住民の信仰の対象になっているのか、幹の周囲を色つきの帯びで巻いてあった。帰り際にDicuspiditermesの塚をみつけ、それを抱えて宿泊棟へと戻る。

宿泊棟の前で塚を解体し、シロアリの女王とFeldini族のハネカクシ30数頭を得た。

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夕食後にシロアリの巣を見に行くと、ハリアリの一種がシロアリを襲って持ち帰っていた。行列をつくって巣に押し入り、シロアリを狩る種のようで、しばしばシロアリの巣のそばで見かける。

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小松君が森から戻ってきた。マングローブヘビBoiga dendrophilaを撮影したとのこと。後牙類なので弱毒とされるが、ヤマカガシ同様、被害はほどんどないので、注意する必要はない。もちろん、捕まえて奥歯で咬まれれば、人によっては何かしらの症状が出るだろう。

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また、サスライアリのトラップにサスライアリが来ていたそうだ。早速見に行くと確かに少数が集まり始めていた。早くトラップを占拠してくれるとよいのだが、少数のままだとヨコヅナアリに攻め落とされてしまう。