断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

8時起床。涼しく、寒さで目覚めた。昨晩、小松君が風呂場でトビヤモリPtychozoon kuhliiを捕まえたので、木にとまらせて撮影する。ところがなかなか落ち着きがなく、とまらせるのに手間取った。

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午前中から川沿いを歩きつつヒメサスライアリを探す。途中、川岸でコブラに擬態した威嚇行動をとるヘビ、オオメハスカイPseudoxenodon macropsに出会う。捕まえようと追い掛け回すが、あまりのすばしっこさに、結局逃げられた。また威嚇する様を見て、一瞬手を引っ込めてしまったのも逃げられた原因である。結局、新しいヒメサスライアリは見つからず。

昼過ぎに門の外から道路を渡った歩道に入る。ちょうどハシリハリアリLeptogenysの移動があり、Wroughtonillaという大変得がたいハネカクシを採集することができた。この群については、Maschwitzさんがここでハシリハリアリから採集した材料をもとにKister(1975)が3新属3新種(Maschwitzia, Neowroughtonilla, Topogenys)を記載しているが、私は全てWroughtonillaの異名と考えている。

小松君を連れ、昨日見つけたAenictus laevicepsを追いかける。ちょうど移動が始まったところで、しばらくの観察ののち、Mimaenictus wilsoni, Procantonnetia malayensis, Aenictocleptis hirstus, Aenictobia thoi, ノミバエ2種を得る。すでに小雨だったが、16時過ぎに本格的に降りだしたので、野営巣を突きとめて引き返す。

夕食後、雨がやんだので、泊まりに来ていたロスリーさんを誘って再び森へ出る。木の根元にコノハガエルMegophrys nasutaの子供がいた。

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その次にサスライアリのトラップを見るが、地面が湿りすぎて油が薄まってしまうようで、どうにも集まりが悪い。今日も夜のおたのしみに出かける。近くに倒木が多数あり、きれいなアトキリゴミムシの仲間(学名を失念)やカッコウムシ、ゴミムシダマシなどが見つかった。

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