断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

DDBJに92件のシーケンスを登録した。なかなか大変。原稿を練り直す間に形態情報を加えることになり、形態情報のない種を除外したので、シーケンスの数をかなり減らすことになったが、それでも結構な量になった。原稿はクリスマス前に出す予定だが、昨日、書きかけの訂正が消えてしまったのが痛い。

あいまを縫って標本の撮影。きれいな写真の撮影だけをしておけば、あとで論文を書く気が増す。今日は今年タイで採集した雑多な好蟻性種。写真はPseudolasius属のアリの巣から採れたノミバエの一種Dicranopteron sp.。液浸標本なのだが、液中で撮影するとどうしての質感が出ない。そこで、標本をアルコールから取り出し、透明の台紙(ひっつきシートを三角に切ったもの)に急いで貼り付け、2分くらいで急いで撮影した。1.5mmほどの種だが、2分くらいなら乾燥せずに撮影できるようだ。なかなか良い。この手の虫は撮影が難しいし、乾燥標本ではクシャっとなってしまうので、論文に全形が載ることは少ない。しかし概形にも多少とも特徴はあるので、全形のきれいな写真はそれなりに有益な情報源となる。

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