断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

久々の会議。年度初めなので議題が多く、ずいぶんと長引いた。ついでにいくつかの仕事を終えると学食は終わっていて、正門前の中華料理店「帰郷」で野菜だけが入った「帰郷チャーハン」を食べる。
午後から細石君と実験。当然だが、乾燥標本はPCRの結果に当たり外れが大きい。しかし意外なほどに上手くいっており、試す価値は大いにあると実感している。
途中、このごろあちこちを飛び回っていた緒方先生に久々にご挨拶に伺う。新企画として、「Lasius of Japan and its adjacent reions」というウェブページを作成することになった。ケアリに関するあらゆること−分類、検索表、DNAバーコード、生態情報−を網羅し、1つの属の生物に関する徹底した情報を公開しようとするものである。アリ全般に関する漠然としたデータベースは増えているが、一つの狭い分類群を深くつっこんだものは多くない。
京大で学位を取ってこんど岩手に移る奥山さんから進化学会のシンポのお誘い。ありがたいとは思いつつ時間の関係でかなり迷ったが承諾した。シンポが無事に採択されることを祈る。
シンポといえば、昆虫学会の小集会をそろそろ考える時期。私はやらないけど、今年は細石君がひとつ新しいのを始めるようだ。昆虫学会では年々小集会が増え、ひとつの主要な催しとなっているように思える。
午前中は暖かい陽だまりにサクラの花びらが踊っていたが、午後から急に暗くなり、寒いほどに気温が下がり始めた。