断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

早朝に起きて発表練習。声が枯れていることに気づく。小松君の発表「小松貴・丸山宗利・市野隆雄: アリヅカコオロギ属Myrmecophilus(バッタ目:アリヅカコオロギ」を途中から聞くが、身内びいきでなく、内容も話し方も大変よかったと思う。(この内容ついてはOhrwurmさんにお褒めいただいた。)私の発表「丸山宗利・秋野順治・小松貴: ヒメサスライアリ属3種の好蟻性昆虫群集における形態・行動の多様性と体表炭化水素」はそのあとにあったが、調子が出ず、言葉足らずとなってしまった。練習不足を反省。午後の最後に須島さんの発表「須島充昭・丸山宗利・小松貴: 好白蟻性クロバネキノコバエPnyxiopalpus sp.)の発見とその特異な生態」を聞くが、なかなかの大発見だったようで、あとからの反響もあった。
夕刻より細石君主催のアリの形態進化の小集会があって、最初に細石君が簡単なレヴューをし、それから橋本さんが腹柄節と頭部の筋肉系の形態学のお話しをしてくださった。細石君のはよくまとまっていた。橋本さんのこの研究の発表ははじめてお聞きしたが、大変緻密な研究で、しかも目からウロコの内容だった。私の発表「丸山宗利・Florian M.Steiner・Birgit C. Schlick-Steiner・秋野順治・濱口京子・升屋勇人・毛: ケアリ属Lasius(ハチ目:アリ科)における社会寄生・菌共生・形態の進化」は先日の論文の区切りのつもりだったが、いくつかの質問から今後の進展につながるご意見もいただき、大変有意義なものとなった。地味な小集会にもかかわらず、参加者も多く、全体によく盛り上がった。細石君ご苦労さん。懇親会は1次会で帰った。