断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日から中島さんと鹿児島へ潮間帯性甲虫の採集へ。7時に九大を出て、11時に最初の目的地へ。途中はお魚や水生昆虫の話しで盛り上がり、あっという間についてしまった。中島さんはもともとは魚専門だが、水生甲虫にも熱心で、この春から学振のPDとして本格的に甲虫にも着手することになった。その一環として、満潮時に海中に沈む場所に生息する潮間帯性甲虫の調査も始めようというわけである。
今回の私の目的はオオズウミハネカクシで、珍奇かつ大型の潮間帯性種で、この20年以上全国で得られていない。最初の目的地は最後に記録のあった場所のひとつである。残念ながら見つからず。しかしシリブトウミハネカクシDiaulota uenoi(写真上)やホソナギサハネカクシBryothinusa minuta(写真下)のほか、少しばかり驚くべきゴミムシが得られた。ハネカクシの体長はそれぞれ3mmと2mm程度。


その場所。水はきれいではないが、海藻が豊富で、潮間帯にはヒジキが目立ち、海中にはミルが多い。ヒジキにはアオリイカの卵があり、間近にイルカが泳いでいた。

夕方は中島さんの川の調査へ行く。私は車で眠る。戻ってきた中島さんはヒメドロムシや魚を採っていた。