断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

早朝に起きてトマトの支柱を立てる。放っておいたらみんな匍匐してしまっていた。ついでに要らない草を抜く。耕すまでは草の密林状態だったので相当の埋蔵種子があるらしく、次から次へと草が生える。とくにすごいのがホトケノザ。ネギがようやく芽を出し、グラジオラスの葉も顔を出した。眺めているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
午前中は博物館の運営委員会。昼前から展示の準備で飛び回り、這い回る。昼過ぎに動物学教室でトゲネズミ、ケナガネズミ、クビワオオコウモリの仮剥製を借りる。すべて天然記念物で、今では入手困難なものばかりである。
以前に小島さんのいた建物に行ったら、思わぬ小島さんの置き土産を発見した。ニコンD1Xである。当時は相当の額だったにちがいない。今では画素数が足りないが、早速活用させていただこう。
先日ニコンのセールスのお兄さん2人が来た。オオズアリの江口さんが使っているAZ100に興味があるといったら、早速カタログを持ってきてくれた。うーん、欲しい。撮影装備で120万は必要とのこと。
夕刻に農大の渡辺恭平君と福澤卓也君よりゲンゴロウが届く。ありがとうございます。広い水槽をスイスイ泳いでいる様子は気持ちよい。クリルをあげたら猛烈に奪い合っていて、それを見て少し笑ってしまった。癒される。これにクロゲンゴロウとコガタノゲンゴロウを加える予定。豪華なゲンゴロウ混泳水槽である。
それから1回生の山本周平君が来る。昆虫学を目指して九大に来たという筋金入りの虫屋で、いまどき珍しく、良い意味でアクが強く、骨のありそうな青年だった。ゴミムシが好きで、英語が得意だそうだ。これから無事に昆虫学教室に配属できることを祈る。
暗くなってからホームセンターへ行き、生きた植物の展示に使用する蛍光灯と植物育成灯を買い、大学へ戻って展示予定場所の天井から吊り下げる。天井に穴を開けるのに往生した。展示室は明るいが、窓から蛍光灯からすべてが紫外線防止仕様なので、普通に置いても植物は枯れてしまう。
そんなこんなで息つく暇のない一日でした。