断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

浅い素掘りの溝でタガメを、浅い池でゲンゴロウを採る夢を見た。いつのまにかタガメはタイワンタガメに、ゲンゴロウはフチトリゲンゴロウに変わっていた。小松君の家の近所ではゲンゴロウが採れるらしく、お盆は松本に行くことにした。大きなゲンゴロウを採ると狩猟本能が満たされる。こんな夢を見たが、最近はヒメサスライアリの雄アリのことばかり考えている。働きアリもアリとしては美形の部類だが、それとは魅力が異なる。雄アリはみな、基本的な形は一緒で、色彩や大きさが種ごとに少しずつ異なり、これが収集欲をそそる。同時に難解なヒメサスライアリの分類を解く重要な鍵となる可能性があり、そこにも魅力がある。他にもいろいろ面白い可能性があり、今年の昆虫学会はヒメサスライアリの雄の話しにした。とりあえず学会前にマレーシアに行って調査しなければ・・・。
熱帯雨林における生物種多様性指標としてのヒメサスライアリ ○丸山宗利(九大博)・小松貴(信大・理・学振DC1)・伊藤文紀(香大・農)・Rosli Hashim(マラヤ大)」

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昼過ぎからNHKの取材で会場へ。佐々木理恵さんという人が来て、とても感じがよく、しかも美人だったので、NHK受信料を払ってもいいのではないかという気になった。九大の芸術工学部出身だそうだ。今日は会場の撮影のみで、本番は31日にスタジオで生中継とのこと。しかし31日はあいにく西表島にいるので、学生さんに代わってもらうことにした。一件落着。
千葉中央博の倉西さんが、ムラサキトビケラの標本を探しにいらっしゃった。対馬調査の帰路で、明日は北九州へ行かれるとのこと。倉西さんには千葉中央博で居候していたときに大変お世話になった。