断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は和文共著原稿のたたき台完成、英文論文の査読7件、野村さんの学会発表用のベイズ系統解析、伊都祭の企画書等、いろいろと┣┣" 撃ちが進んですっきりした。そんなかニコン生物顕微鏡(50i)の試用品を持ってきてくれた。非常によく見える。
環境省から「日本の動物分布図集」が出版された。以前にご意見番として会議に参加させていただいた企画である。かっこいい装丁。重い。日本に生息する動物(約2800種)を対象としており、これまでの動物分布調査を総合的にとりまとめた内容となっている。昆虫では一部の甲虫と蛾、全部の蝶が載っている。非売品だそうだが、全国の主要な図書館、大学図書館、博物館、環境省の関連施設に配布されている由。


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水木しげるの「ラバウル戦記」を3回読み直した。前後関係で理解しなければならない言葉があったり、特徴の少ない登場人物の把握が難しいので、1度では十分に理解できなかった。それにしても、凄まじい毎日。あとがきで水木氏が戦後しばらくは「だれにも同情できなかった。戦争で死んだ人が一番かわいそうだと思ったから」という言葉に集約される。われわれのちょっとした困難は実に些細なものであり、わたしたちのちょっとした怠け心はきわめて大きな怠惰だと思わせられた。