断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

総括

16日から26日までマレーシアのUlu Gombakに滞在した。今回は日記をつけなかったので、思い出したことを箇条書きに。

  • 季節は冬で、大型の虫はほとんど見られなかった。蝶の数が少なかったのが残念だった。
  • アリ採集職人の島田さんはやはりすごい。小松君曰く、「あの人は特別なものを持っている。お互いに認め合った」とのこと。島田さんのおかげで、これまでなかなか採集できなかったヒメサスライアリAenictus aratusとA. hottaiハネカクシを得ることができ、本当に嬉しかった。
  • その際、A. aratusの女王を目撃して採集できなかったのが唯一の心残り。まだ女王を得ていないヒメサスライアリがいくつかある。(世界中の博物館にさえ、ほとんどヒメサスライアリの女王はないが。)
  • ツノゼミは新たな採集法を知った(よく集まる木がわかった)。ミッシが目聡く、いくつか珍しいものを採集した。見事なLeptobelusを採集していたので、「持っていないんだよ。前から欲しかったんだよ」と言ったら、くれた。かっこいいCentrocharesも見つかった。
  • キノボリガマを初めて見た。可愛らしかった。島田さんが捕まえた初見のアジアサンゴヘビCallophisの一種が美しかった。種名はわからなかった。夜の森でいわゆるオオガシラを捕まえたが、かなり気が荒い蛇だった。
  • サラワクから来ていた研究者がツパイの一種を採集していた。
  • サルノコシカケで美しいゴミムシの一種Physodera sp.を得た。また、地衣の生えた木の幹で、キノコゴミムシの一種Lioptera malayanaをまとめて得た。