断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩は羽毛布団の効果でぐっすりと眠れた。また、予想以上に寒くなく、厚着で寒さ対策をしていた小松君も生きて朝を迎えた。
11時の送迎バスで街へ出て、地下鉄に乗り、終点で降りる。まずは昼食と思い、面白そうなので吉野家に入ってみた。面白そうというより、面倒くさかっただけかもしれない。味は日本のほうが少し美味しかった。そもそも松屋のほうが好きだ(関係ないか)。混雑しており、香港では人気のようだ。

それからバスで城門ダムというところへ行こうとしたのだが、逆立ちしてもバス停が見つからず、結局タクシーで行くことにした。付近は保護地区なので、その外で採集する。
いきなりトゲオオハリアリの巣でアリヅカコオロギを見つける。幸先がよい。また、小松君がとても変な動きをしてカメラを取りに走ったので、何かとおもったら、ツノゼミを撮影していた。靴に小石が入って、それを取ろうとして転びそうになったら、目の前にツノゼミがいたので、その勢いでカメラを取りに走ったそうだ。その奇妙な動きを記録できなかったのが残念だった。近くで私も別のツノゼミを見つける。どちらもTricentrusというつまらない属のもの。でも香港未記録。
歩いていたら大きなサルに出会った。近づいても目を合わせても全く動じないサルだった。アカゲザルというらしい。オスはとくに大きく、金玉を揺らして歩いていた。


所々に空き地があり、そこで牛の放牧をしているようで、たくさんの新鮮な糞が見られた。いずれも、以前に中国奥地の田舎で見たような素晴らしい糞で、日本で配合飼料や抗生物質を与えている牛とは違い、硬く引きしまったものである。寒いので何もいなかったが、暖かくなったらいろんな糞虫が見られるのだろう。思わず撮影。

帰りは無事にバスに乗れた。ミニバスというもので、マイクロバスを改造したものだった。やはり往路に探すのは困難と思われた。駅に傘の自動販売機があった。左下にモニターがあり、暴風でも壊れないことを示すビデオが流されていた。

疲れたので、電車に乗る前に駅ビルのイタリアントマトでコーヒーにケーキいただいた。
夕飯は餃子の専門店で、酸辛湯麺や餃子を食べた。客足の少ない店だったのだが、やはりいまひとつだった。麺はソフトメンそのもので、台所にゆでたものが山積みになっているのが見えた。当たり前だが、香港では込んでいる店に行ったほうがよいようだ。