断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

いろいろと慌ただしかった。
健康診断の結果が戻ってきた。基本的に全て正常だが、体重は標準と肥満のあいだ(冷静と情熱のあいだ)をさまよっている。この検査を行った6月の時点では冷静だが、いまは夏太りで情熱になっていると思う。シャツがきつい。

今日届いたコガネムシ研究会の雑誌Koganeで、私の名前の付いたニセセマルケシマグソコガネPsammodius maruyamai Ochi, Kawahara et Inagakiが記載されたことを知った。私が採集したわけではない。まず、著者らは「セマルケシマグソコガネ」と従来言われていたものに、互いによく似た2種が含まれていることに気付いた。そうなると片方が新種である可能性が高く、「セマルケシマグソコガネ」の学名にあてられていたP. convexのタイプ標本を見て、どちらが既知種であるかを確認する必要があった。そこで私がロンドン滞在時に、P. convexのタイプ標本を撮影してお送りしたのだが、そのお礼に私の名前を付けてくださったようだ。日本のコガネムシに自分の名前が付くとは、嬉しいけれど、経緯を考えると申し訳ない気もする。しかし、好意で献名いただいたものなので、素直に喜びたい。ありがとうございました。コガネムシのような昆虫、しかも本土産で新種が見つかるのも目出度いことだ。本州から九州南部の離島まで広く分布する種のようなので、いつか実物を見てみたい。

合間に溜まっている標本を作製した。写真のヒゲブトオサムシはかなり良いもの。マンマルコガネも良いもの。毎日数頭でも標本が作れたらいいなと思う。

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8月4日(木)〜8月31日(水)『ツノゼミ ありえない虫』写真展示イベントのお知らせ

とんがって、ふくらんで、透き通って、三日月型……。奇想天外、ユニークすぎる昆虫・ツノゼミ138種がオールカラーで楽しめる写真集『ツノゼミ ありえない虫』(丸山宗利・著)。深度合成写真撮影法で撮影しているためすべての部分にピントが合っていて、面白い形をすみずみまで楽しめます。
そんな本書掲載の写真を、間近で見られる写真展示イベントが開催されます。本には未掲載の写真や、ツノゼミの実物の標本も展示され、昆虫好きにはたまらない充実した内容です。
ぜひ足をお運びいただければ幸いです。

写真展示イベント 「『ツノゼミ ありえない虫』の世界」
■日時 2011年8月4日(木)〜8月31日(水)
■場所 ジュンク堂書店大阪本店
    大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ3F
    地図はこちら  http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-osaka.html
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本が出ました。ツノゼミの写真解説図鑑です。
単行本では日本初のツノゼミの本です。鮮明な深度合成写真で世界のツノゼミ138種を紹介しています(東南アジアの大部分の属、南米の代表的な属を網羅)。
凸版印刷社の日本最高の印刷技術で世界最高の仕上がりになっています。純粋にツノゼミの形態の美しさを楽しめます。
この本の半分は、やさしさで出来ています。

ツノゼミ ありえない虫

ツノゼミ ありえない虫


注文が殺到しているため、たびたび品切れになりますが、版元には在庫がありますので、すぐに補充されます。。
本を紹介してくださったサイト(ありがとうございます):
湿地帯中毒
さぼってばかりの虫屋日記2
本が好き!Bookニュース
あゆみBooks
ノーマル
根付生活
本が好き1 本が好き2 本が好き3
*しばらくこの記事を上に置きます。