断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は待望のアリノスシダ類の採集。ここはウォークウェイの真下が40mほどあり、さすがに怖い。その上に登るのは田中君と市岡さん。私には絶対無理だなぁと今日も思った。でもブランコに乗った市岡さんを引っ張り上げるなど、ちょっとした力仕事で貢献した。余計な体重が初めて役に立った。


シダに住んでいるアリは非常に凶暴なので、作業が始まるとすぐに上で悲鳴が聞こえた。そしてそれを受け止める私の頭にもアリが降ってきて噛みつき、上の大変さが身にしみてわかった。
降りてきた市岡さんと田中君は案の定アリだらけで、首筋だけで真っ黒になるくらいに噛みついている。恐ろしいことだ。
早速、タミジハウスの実験室で中を開けてみると、P. yumotoiを始め、いろいろな好蟻性昆虫が見つかった。しかも、間違いなく新属や新種と思われる珍奇な甲虫類も出てくる。地上50メートルに未踏の地があったのだ。と思うと少し感激した。このような調査に加えていただいたことに改めて感謝。
P. yumotoi以外は未発表(内緒)ということで、その写真を。これでも世界初公開ではないだろうか。