断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

社頂

昨晩はものすごい暑さで、全身ベトベトで起床した。皆さん暑さで苦しんだようだ。

昨日も植物園を歩いた。めぼしい成果はなかったが、ツシマハリアリからオオエグリゴミムシと正体不明のアリヅカムシが採れた。それと、梁維仁君のお手柄で、ハシリハリアリから、これまでマレーシアとタイからのみ知られてた属の新種が見つかった。これは嬉しいし、びっくりした。

小松君は復活したが、私もずいぶんと石を起こして疲れてしまった。

隆起サンゴの森で、とにかく起こす石が多い。公園なのに倒木がそのままになっているのもいい。

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ゴバンノアシが成っていた。

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益本さんは不調で、昨晩はホテルにお泊まりとなった。夕飯は恒春の町で餃子の専門店。とてもおいしい。

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今日は宿舎の周辺、社頂を歩きまわった。私は昨日のハネカクシの追加が採りたくてたまらなかったのだが、それは見つからなかった。しかし、帰り際にタイワンシロアリの菌園を掘りだした。形の美しさに台湾の先生方は大喜びだった。今回は相当菌園を探していたのだが、乾季の厳しい場所のせいか地下の深くにあるようで、なかなか見つかなかった。

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夕方、全員で大騒ぎしながら菌園を崩した。そこからTermitodiscusというこれまでインドからのみ見つかっていた属のハネカクシが見つかり、一同大喜びした。しかし、1頭だけのそれを撮影中に失くしてしまうという事件で今日の採集は幕を閉じたのだった。菌園さえ見つかればまた採れるだろう。

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f:id:dantyutei:20141023211654j:plain黄仕傑さん撮影

墾丁公園の昆虫全体の調査の一環で今回はお呼ばれしている。皆さんは遅くまで罠で採れた虫の仕分けをしている。

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